EDDY's column 2001

Volume 3

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J#02EDDY号

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お題目

2001.06.04 リニアリティー[新フリーダム理論-1]

2001.06.05 無用の長物 [新フリーダム理論-2]

2001.06.06 便利さの功罪 [新フリーダム理論-3]

2001.06.07 歴史は夜作られる [新フリーダム理論-4]

2001.06.08 フリーダム〜独り芝居 [新フリーダム理論-5]

2001.06.09 私のハートに火を付けて [新フリーダム理論-6]

2001.06.10 K君のセッティングの秘密 [新フリーダム理論-7]

2001.06.11 郵便配達のベル [新フリーダム理論-8]

2001.06.18 目的達成

2001.06.20 速いが早い

2001.07.19 あぁ夏、三連発

2001.07.30 筑波1−2フィニッシュ!

2001.08.24 撃沈 その1

2001.08.26 撃沈 その2


2001.06.02
メンテ : 左リアキャリパオーバーホール
仕様変更 : フロントサス交換 Swift7kg/mm → HKSプログレ6kg/mm
セッティング変更 : FCCS 010517e5 → 010602e2
2001.06.03 メンテ : エンジンオイル交換 MOBIL DE 5W−40

2001.06.04 リニアリティー [新フリーダム理論 - 1]

 あ、K君どうも。 ...と言うわけでまたフリーダムをセッティングしてもらった。移動式オービスを横目に見ながら相変わらずの首○高グルグルコースである。前回までの行き当たりばったりな仕様、すなわちR32を追い掛けて四つ木でブレーキから煙が出るとか、船堀橋付近でインテRと並び掛けたがハンドルぶれで敢えなく引き下がるとか、それ以前に眠くて俺自身が速いかどうか良く分からないとか、そういった様々な点を反省し、今回はRE540Sにちょっとサーキット用ブレーキパッドを装備、しかもキャリパのオーバホールまでして疲れて眠ったりとかして万全の態勢で挑んだ。
 そして遅刻(泣)。いつもながら、済まんK君。JART○Cの渋滞情報を入手せずに出発した俺が馬鹿、いや見たとしても出発時刻は変わらないからその時刻に起きた俺が馬鹿、あ、同じか。とにかく、23時に約束された計画は翌0時50分頃になってやっと実行に移された。
 今回の改善点は大きく分けて2つ。街乗りのドライバビリティ全般と高回転域のパワー。まずは低速域を中心とした街乗りから。全閉直後(非同期領域)の一瞬の吹け下がり現象、パーシャルからわずかにスロットルを開いたときのトルク立ち上がり遅れ、を直した。詳細は割愛、っていうか俺は運転していただけなので知らん。詳しくはK君に聞いてくれ。直るよ。
 次が問題の高回転域。いくらクロスミッションを搭載していても、ここでパワーが出なけりゃ話にならない。自分で作った暫定マップだと、吹け方がなにやらまったり・もっさりとしていて、つまりちっとも速くないのである。どうも薄すぎたのが主な原因のようだが詳細は定かでない。これも詳しくはK君に。
 それより皆さんにお伝えしたいことがある。今回のセッティングの目玉となる、非常に重要かつ大政界、いや大正解と思われる理論である。目ウロコ間違いなし!フリーダムオーナー諸君、喜べ!これでもう補正関係に悩まされることもないぞ(<俺だけ?)。あー、なんでこんな事、もっと早く気付かなかったのかな〜的大発見である。ていうか俺だけか、気付かなかったの?と自問自答してしまうくらいのスプレンディッドな内容である。ここからが本題というわけだ。だったら早く書け?ごもっとも。でもこれから仕事なので続きはまた明日ね。ヒント:出力増量補正は要らない。キーワードは「リニアリティー」。

2001.06.05 無用の長物 [新フリーダム理論 - 2]

 続き。AE86に搭載される4AGは、BOSCH社が特許を持つDジェトロ方式で制御される。具体的にはインテークマニフォールド(正しくはサージタンク)内の負圧から実際の空気流入量を“推測”し、それに対応する燃料をソレノイドバルブ(インジェクタ)から噴射するものである。負圧はアイドル状態では比較的大きく、スロットルバタフライを開く(=アクセルを踏む)ことで下がる。逆にエンジンブレーキのかかった状態では最も大きくなる。ちなみに負圧は読んで字の如く、“負”の圧力であるから真空に近いほど数値は高くなる。フリーダムなどでは逆に気圧(正圧)で表示されている。混乱の無きよう。
 この制御方式では負圧が不安定になる場面、例えばバルブ作動角の大きなカムを組んだ状態でのアイドル領域などではLジェトロ(これもBOSCH社の特許。別名「エアフロ制御」)に安定度で劣る。負圧が安定しないと燃料の噴射量もそれに連れて変化してしまうからである。Lジェトロは吸入した空気量を正確に測れるのでそういった心配はないが、その計測システム(エアフローセンサ)自体が吸気抵抗になり、絶対的な吸気量とレスポンスの面で劣るのが欠点である。それとは別にスロットル(スピード)制御というものもある。これは単純にエンジン(クランク)回転数とスロットル開度を元に噴射量を決定する。負圧も吸入量も直接は関係ない。セッティングの作業そのものという意味ではこれが最も簡単だが、負荷が入力される要素がないため、ある程度決め打ち的なセッティングになるのが問題だ。
 さて、上記の通りスロットルを開けるとそれに伴って負圧が変化し、燃調マップの読み出しアドレスが移動する、というのがフリーダムほか一般的なDジェトロ制御ユニットの基本動作である。こう書くとスロットルスピード方式との違いが分かりづらいが、同じアクセル開度でも負荷が変われば負圧も変化するため、Dジェトロの方が制御としては正確。ここで運転中のシチュエーションを考えてみる。Dジェトロで燃料の噴射量を決める最大の要素であるインマニ内の負圧が小さくなる状況というのは一体どのような時なのか。加速態勢に入ったとき全般、重量物を積載している時、登り坂、などなど。つまり操作としては「大きなアクセル開度が必要な時」である。ではアクセル開度で噴射量を補正すれば良いのではないか?そう、それが「出力増量補正」である。フリーダムをご存じない方に簡単にご説明する。設定したアクセル開度以上になると、これまた設定した倍率を掛け合わせた量の燃料を噴射する、という機能である。アクセル開度・倍率、ともに自分で設定できるが、デフォルトではアクセル開度が80%以上の時、噴射量マップの数値を1.18倍にして噴射するようになっている(データ:AE86−B)。理想空燃比(1/14.7)を1.18倍すれば出力空燃比(1/12.5)、という理屈だ。
 現在2号車のセッティングは出力増量補正開始スロットル開度=110%、つまり全開しても補正なし、である。完全に使っていない。現在のセッティングでは無用の長物であり、昨日「要らない」と書いたのはこの事。なぜ要らないのか?ではなぜこの機能が装備されているのか?その理論とセッティングは?明日の実践編をご期待あれ。

2001.06.06 便利さの功罪 [新フリーダム理論 - 3]

 済みません。書いてみたらまた長くなってしまって、実はまだ実践編に入れませんでした。その分、分かりやすく解説するので許してね。−著者
 フリーダムには学習機能がある。雑誌等で紹介されるのはもっぱらこの部分であることが多い。本当は特筆すべきは他にある。点火制御ができるECUとしては破格の低価格であること、希に見る外気圧補正機能とそれ用の気圧センサを内蔵していること、抵抗値に関係なくインジェクタをドライブできること、その他一般走行用に多種多様な補正機能を搭載していることなどなど。だが今回の焦点はこの学習機能だ。これはノーマルのO2(オーツー)センサからの信号をフィードバックとして使い、噴射量マップを自動的に書き換えていく機能である。O2センサは理想空燃比の時に出力が変化する。これを捉えて書き換えていくから、当然マップの数値は理想空燃比に合っていく。
 これに1.18を掛ければ出力空燃比、というのが前述の出力増量補正である。そう、学習機能を使うとマップは理想空燃比、だからここからアクセル開度で噴射量を変化させるわけだ。ところで俺はこの学習機能を使ったことがない。フリーダムを手に入れる前からローテンプサーモスタットを使っているので、そのままでは学習機能が働く条件に満たないのである。ちなみにその条件とは、1.O2フィードバックが行われていること、2.水温が76度以上であること、3.出力増量補正が掛かっていないこと、の3つである。俺のマシンは一般道走行中、水温が73度付近で安定する。上記の「条件その2」を満たせないのだ。学習機能が使えないことが原因で、俺のマシンは仕様変更ごとにK君による手動でのマップ書き換え作業を必要とする。お陰で散々迷惑を掛けまくっているわけだが最後はこれが功を奏することになる。
 全域に渡り理想空燃比を狙って作られた噴射量マップに出力増量補正を組み合わせた状態は、時として噴射量が走行状態とマッチしない状況を作り出す。加速すべきであるのにアクセル開度が補正開始開度に満たない、そんな時である。この場合、取りうる対策は2つ。補正開始スロットル開度を小さくし、少しのアクセル開度で補正が効くようにするか、さもなくばアクセルを踏み込むか、のどちらかである。前者の場合は、ハーフスロットルでも補正が入ってギクシャクしたフィーリングになり、場合によっては加減速補正(急激なスロットル変化に対応する補正)と二重に補正が入って黒煙を吐くほど濃くなったりする。そしてなにより強烈に燃費が悪くなる。後者の場合はアクセルを開く時間(アクションラグ)分だけ事実上のレスポンスが悪くなる。また、ちょうど補正が掛かるスロットル開度付近で姿勢制御をする必要性に迫られた場合、補正有りの大出力(といっても知れてはいるが)と補正なしでスカスカの状態とを行き来してしまう、というのが最大の問題である。なぜこれがそんなに問題なのか。別に直線を加減速しているだけなら良い。コーナリング中にこんな状態では、スライドのちょうど良いところをキープするなど到底無理、ガックガックと多角形コーナリングになってしまうのだ。旋回安定性は崩れて限界は下がり、元々そのマシンが持っているポテンシャルを随分と下回ることになる。
 アクセルをやや開き気味の時には少しだけ補正が掛かるように、ということが出来ればいいのだが。 ...!!!。この時、補正機能を使わないセッティングを思いついた。
 次回はいよいよ、今度こそ本当にマジで実践編だ。「歴史は夜作られる」に続く。

2001.06.07 歴史は夜作られる [新フリーダム理論 - 4]

 やや踏み込みのところでやや出力が欲しいなら、最初からやや踏み込んだ(=負圧の下がった)ところを濃いデータにしておけばいいのだ。全開に相当する部分はもちろん出力空燃比まで濃くする。マップに書かれたデータが負圧(=負荷)に対してリニアに空燃比を変化させたものであれば、何も後から計算して濃くする(=出力増量補正を入れる)必要はないのである。考えてみたら実に簡単である。高回転・パーシャルスロットルで巡航中に負荷が掛かったときが怖い?それは大丈夫。ノッキングが出るような負荷が掛かった瞬間にはもう別のデータを読んでいるから、噴射量は増えて点火も遅角している。
 出力増量補正はずばり、「フリーダムの学習機能を活かすために用意された機能」であった。その名称からキャブに於ける"加速ポンプ"と同じだと思ってしまいがちだ。しかし"スロットル、もしくは吸気圧の急な変動に対する噴射量の増減"を受け持つその機能は、別途「加減速補正」として用意されているではないか。であれば、だ。学習機能を使わないなら、マップを無理に理想空燃比に合わせる必要もないし、結果として出力増量補正も要らなくなる。空燃比計を装備し、マップを書き換えるスタッフが付いてくれるなら、この機能を使う必要はないのだ。
 午前3時の発見。やはり歴史は夜作られるのである。K君が実際の設定方法を考え出す。最大負荷(=マップ上の750mmHgの列)をこれまでの1.18倍に書き換え、そこから500mmHgに向かってなだらかに変化するよう数値を書き換える。これで「全開時には出力空燃比」で「少し踏み込んだらちょっと濃く」なったわけだ。実走して詰める。回転数ごと、アクセル開度ごとに隣のK君に注文を付けていく。「ちょっと濃いめに」だの「入りすぎ」だのと。薄いところはドライバーとして欲しい加速感になるまで濃く、濃いところは空燃比計と排気音を頼りに絞る。
 そして完成したマップ。これは乗りやすい!ドライバーの"加速したい気持ち"を右足に込めればクルマがリニアに前に出る。今までのように、あるところから一気に補正が掛かって燃料噴射量が急変し、加速の"段付き感"や"抜け"が出ることもない。アクセルペダルを踏み込む量も少なくて済み、操作のラグも減るからレスポンスも更にアップ。これこそが真の「NAらしさ」ではないだろうか。しかも掛かっている負荷で勝手に濃くなるので登り坂でもほとんど踏み込まずに推進力がキープできるというオマケ付き。これはお勧めである。関東近辺の人は頼めばK君がやってくれる"かも"知れない。費用? さあて、それはどうかな(笑)? 
 お次は調子に乗ってCanCan風に「誰でも簡単セッティング!一人でやっちゃうフリーダム」とでも題してやろうかと思ったが、長くてこのコーナーに似合わないのでやめ。簡潔に「フリーダム〜独り芝居」としてK君なしでセットする方法を伝授しよう。

2001.06.07 メンテ : ブレーキフルードエア抜き

2001.06.08 フリーダム〜独り芝居 [新フリーダム理論 - 5]

 まずはお約束の学習機能を使う。俺は使わなかったが実際に一人でやるならこれを活用するのが最も近道である。あとは水温補正、吸気温補正や始動時増量補正が入らない状態を作るため、意識的にひたすら長距離を走り続けられるシチュエーションを演出する。間違っても日曜日の午後早い時刻にトイザラスへ買い物に行くついでにセッティングしようと試みないように。マップがグチャグチャになる。ジャスコもダメよ。FCCSの説明書にもある通り、マップの全域を読むようにスロットル小開度〜大開度、低回転〜高回転をまんべんなく使って走り続ける。フィードバックが掛かっても瞬時にデータがジャストの数値に来るわけではないので何度か同じデータを読むように、焦らずに丸一日掛けるくらいのつもりでひたすら走る。その際、できるだけゆっくりとしたスロットル操作を心がけること。ライバル出現!スクランブルっっっ!などと叫んで前のアルトワークスを追い掛けたりしないように。出力増量補正が掛かったら学習が止まってしまうし、それ以前にマップが出来ていないのに勝負に出てどうする。どうせ向こうは相手にもしていないよ。よほど過激な仕様、例えばターボとかでないのなら出力増量補正を切ってしまった方が肩が凝らなくて済む。空燃比が1/16くらいになったからといって、はいノッキング、はいブローとはならない。ただし保証もできないけどね。補正を切るには補正開始スロットル開度を100%以上にすればいい。
 さて出来ましたかな?そうしたらあとはカンタン。データを吸い上げたらお家に帰ってコブ茶でも飲みながらちゃぶ台でセッティングを進めよう。デスクでもロビーでもトイレでも構わんよ。そこいら辺はご自由に。まず750mmHgと800mmHgの列を1.18倍にする。計算機片手に頑張って頂戴。元のデータはバックアップを忘れずに。800mmHgもいじる理由は当然「そこも使うから」に他ならない。バルブタイミングが適切で燃調が合ってくれば大気圧(760mmHg)を超えてエアが入る。さあてここからはあっという間だ。FCCSの噴射量マップの画面は上にグラフが出るよねぇ。それを見ながら400〜500mmHgから750mmHgの部分がなーんとなくなだらかになるように[U]と矢印のキーを連打するだけだ。正確にやろうと思ったら下の数値をそれぞれの列に掛けていけばいい。

吸気圧 350 400 450 500 550 600 650 700 750 800
噴射量 1.00 1.02 1.05 1.07 1.09 1.11 1.14 1.16 1.18 1.18

 くれぐれもマップ全域が理論空燃比で出来ていることを確認してから書き換えること。でないと計算そのものが無意味になってしまう。書き換えたらここでまたデータを保存。まだ走る元気が残っているならそのまま、そうでないなら明日にでも、そのデータをフリーダムに送り込んで走ってみてくれたまえ。当然、出力増量補正は切るのだよ。どう、変った? そりゃ変わるよねぇ。でも俺が言うほど良くないでしょ。はーっはっは!と高笑いを盛り込んでみたりして。実はまだ続きがあるのよ。てなわけで、また明日ね。

2001.06.09 私のハートに火を付けて [新フリーダム理論 - 6]

 FCCSの説明書には若干の"嘘"が含まれている。淺原さん、ごめんなさい。でも本当なので許して。どこが嘘かというと、『FC−03』4AG用だと15ページの7行目の行(くだり)。点火マップについて『ぎりぎりのところを狙って作ってあるので、条件によってはノッキングがでる』と書かれている。が、本当はかなりのマージンがあって(そうでない部分もあるよ−by K君)、ハイオクを入れている限りはそう簡単にノッキングは出ない。事実、俺の点火マップはAE86−Bをベースに全域進めてある。遅くした部分は一つもない。そう、気持ちの良いアクセルの「ツキ」を実現する鍵、それが点火だ。今のキミのデータに足りないのは点火進角度である。
 噴射量や点火をいじるときに気を付けたいことが一つ。それは同時に変更しないことである。まず噴射量をいじったなら、その状態で全域ちゃんと走るかどうかチェック。マップ全体を見るまで点火は触らない。濃すぎてマフラーからボゲーと言ったり薄くて妙にスカッとしちゃってたりしないことが確認できたら点火に移ろう。これは一人でやるならログを取るしかないが、これも一度にあっちこっちをやろうとすると混乱するので一ヶ所ずつ詰めていく。高回転になればもう十分に混合気は入っているから、元のデータでも分かるようにベッタリと全体が進角し切った点火になる。詰めるのは低回転域と高負荷域だけなのでじっくりやろう。
 吹け上がり・ツキが今ひとつだなぁと思うところ、これらを繰り返しログに取り、少しずつ進めていく。詰めたい回転数を何度も通るようにログを取り、クルマを止めて負圧と回転数のログからどこを読んだか判断、そこに相当する点火をいじる。同じ負圧のデータでも、ベッタリ踏んでいって読むとき・踏み返して読むとき・スッと抜いて読むときがあるので実際の乗り方でチェックを繰り返す。
 点火は1度の違いが思いのほか大きいので、ざっくり5度とか進めないように。1〜2度進めたらその隣の領域、という風にマップ全体に渡って詰める。ほら、全部進めても大丈夫だったでしょう? そうしたらマップ全体をチェック。色々なデータを読むように回転数を変えながら、サイドを引いたまま坂を登ったり、故意に負荷をかけてもノッキングしないことが分かったらまた1度進める。あまり進めすぎるとギクシャクした動きになってくるのでその直前で止めておく。何らかの条件でノッキングが出ないとも限らないので、元データの高回転・低負荷部分の数値(45くらいになっているはず)を上限として、マップの上(低回転)と右(高負荷)に向かってなだらかになるよう、適当なところでまとめておこう。これでだいぶシャキシャキ走るようになったはずだ。
 ここまで書き忘れていたけど、ご注意を(今さらかい(^^;)!
 マイマシンのエンジンはAE92後期ベースの面研なし・0.8ミリガスケット+256×2仕様です。燃焼室はバリを取る程度にペーパーでさらってあり圧縮比は約10.8:1、アースイングとシリコンコード、更にMDIで点火を強化してあります。プラグはNGKの6番。バルブタイミングはIN109/EX111、インテークマニフォールドは92後期用を逆転加工して使っています(逆転インマニ)。インジェクター、フューエルプレッシャーレギュレーターはともにAE92後期用。エアコン&パワステレス、二層ラジエター+ローテンプサーモスタット装備で、本文に書いた通り水温は73度前後で安定、触媒はノーマルが付いたままです。EXマニフォールドは42.7−50ミリの4to1で、マフラーは50ミリのデフ下ストレートです。
 これと大幅に違った仕様、もしくは何らかの不具合を抱えている場合、コラムを参考にセッティングを進めると壊れる可能性もあります。その場合でも著者及びジェニファー、K君共々一切の責任は取りませんのでご注意下さい。ついでにもう一つ、ノッキングが出るからと言って必ずしも"薄い"とは限りません。点火が早すぎる場合は当然のこと、遅すぎてもダメだし燃料が多すぎて燃え切れない(燃料に対して点火が貧弱な)場合もノッキングします。プラグやエグゾーストパイプ(マフラーの出口)の煤(スス)や焼け具合、ヘッド周りや吸排気の音などなど、判断に使えそうなものは全て駆使してセッティングを進めてください。
 明日は裏技(?)も含めて更にセッティングを煮詰めるヒントをお伝えしよう。

2001.06.10 K君のセッティングの秘密 [新フリーダム理論 - 7]

 と思っていたらなんとK君からセッティング上のアドバイス(というかヒント集かな)をもらったので急遽予定変更。以下、“K君のセッティングの秘密”をお送りします。−EDDY
 今回のK君がEDDY号で実際に行ってるセッティングのやり方を公開!?このやり方は出力増量補正を使用しないというのが前提の空燃比に関してのお話です。Freedomを使用してセッティングをしていく場合、マップだけではなく係数の関係もかなり変えていくので、書ききれない関係上、空燃比に注目して書きましょう。
 とりあえず耳を掃除する。窓を開け新鮮な空気を取り入れて、ノートパソコンを最低5時間見ながら助手席に座れる精神力と気力をつける。とまあ前振りはこんな感じですかね。さて首○高に入った所からスタートしましょう。まず、ドライバーにどこを直したいか聞きます。とりあえず難しい注文をしてくる場合が多いので軽く聞き流しておくのがコツ(オイオイ(^^;)でしょう。86の場合アクセルに対してのリニアなツキとレスポンスの向上が多いはず。そこでまずは欲しい箇所の回転数に合わせてもらい、実際にその状態をキープするように運転して(EDDY注:ドライバーはセッティングスタッフの指示に忠実にドライブすることが大事。そうしないとマップ上からカーソルが外れてスタッフが状況を把握できず、結局は自分が損しますよ(^^;)もらいましょう。マップを見ていれば指示したドライブでどのあたりの負圧を読むのか、分かってきますね。そこで、空燃比計がある場合はそこの値が濃いのか、薄いのかを判断します。濃い場合は、そのまま点火マップに移動して、その箇所を中心に4×4マス分の点火を変えて行きます。薄い場合は燃料を周りのマップと比較しながらやはり4×4の範囲で変えていきます。しかしそこが良くなると別の箇所で不満が出てくるのが人情です。そして上記の方法で他の不満箇所も直していきます。その際点火の進角は1度〜2度程度にしておき、ノッキングが出てないか、掃除した耳でよく聞きます。さらにノッキングが出てないことを確認できて、まだ進角させる場合1〜2度進めていくことを繰り返していきます。くどいようですが進めすぎても低回転〜中回転の場合ノッキングが出やすい&進めすぎでレスポンスがDOWNすることがあるので注意しましょう(重要)!!その後マップを滑らかな形に直していきましょう。
 ここでK君流の独断と偏見に満ちた空燃比のお話。空燃比は1/14.7が理想空燃比なのは知っていると思いますが、じゃあ何が“理想”なんでしょう?ようするにパワーと燃費のバランスが良いのです。(EDDY注:パワー度外視で最も燃費が良くなるのは“経済空燃比”でこれは1/16付近。)最大パワーの場合は1/12.5と言われています。K君自身は、確かに理想空燃比はバランス的にはいいし、踏み返したときのツキも良いので、これをベースにしているのは事実ですが、実際に合わせていく場合、アクセルチョイ開け=14.5、ハーフ=13、全開12〜12.5(回転数によって違う)に合わせていきます。なぜハーフ(負圧350〜500前後)は13なのかと言うとそのくらいの方がアクセルレスポンスが良いんですね。実際の測定値の場合12.5の空燃比よりも12.0の方がパワー的には出るんですが、アクセルレスポンス自体が鈍くなってしまうんですわ。その辺を考えるとハーフでは13付近がいいのが見えてくるはず。
 点火に関しては実際のマップを書いてもいいのですが、割と景気良く進角させていく(笑)セッティングなので、迂闊に参考にすると場合によってはエンジンが ...と思うので、書きません(^^;。前後のバランスを考えて進角、ときには遅角をそのときそのときで考えて行って作成するのが良いでしょう。イノシシのような進角一方ではありません。
 K君自身が86時代に他に作ったマップでは出力増量補正を1.185ではなく1.100にしておき普段を1/13.5前後の空燃比にしておくというのもやりました。これはこれで結構面白かったけど、遊びと言う感じでしたね。いつでもスクランブルには移行できるセットでしたが煮詰め切れませんでした。セッティングは結構“感性によるもの”があると思います。数字だけでは出来ない部分もあり、エンジンの個体差もさることながら、乗り手の運転の仕方でも作るマップは微妙に変わってきます。その辺を考慮しながら、Freedomのマップを作っていけば、そのユーザーに対していいものが出来上がってきます。がんばってみてください。

2001.06.11 郵便配達のベル [新フリーダム理論 - 8]

  さて、噴射量だけでなく点火もいじるのだ、という話の続きです。前々回のように元々のデータからマージンを削る以外にも、点火を進めても良い理由がある。買ってきたそのままのフリーダムでは、出力増量補正が掛かると噴射量に合わせる形で点火も進角する。デフォルトでは2度進むようになっている。出力増量補正を使わないなら、これは負荷に対してリニアにマップ上に展開してしまうことができる。補正時の進角量をマージンとして取る必要がないから目一杯進められ、レスポンスの向上とついでに排気温の降下が期待できる。もしあなたのマシンがエアコンレスであれば、その分のマージンも要らない。エアコン使用時の進角分、この2度(これもデフォルト値)も展開できる。点火進角4度の違いはドライバビリティーに大きく貢献してくれる。
 ここで点火をいじる際のヒントをもう一つ。ノッキングがどうこうと言う前に、燃料が十分に入っているところしか進角出来ない(させてはいけない)。進角するなら噴射量も増やすこと。また昨日も書いた通りで低回転時と高負荷時にも遅くする必要がある。低回転・高負荷・高空燃比=遅く、高回転・低負荷・低空燃比=早く、である。これはフリーダムに添付されてくる元のデータを見てもその様になっているから参考に。
 もう一つ、燃調・点火が決まると"決まったことがハッキリと分かる"現象がある。それは排気音。これはある意味でドライバーが感ずる加速感等に次いで重要だ。エンジンの仕様でどうしても上手くエアが入らない回転域では排気音もバラつくし、セッティングが合っているところは"快音"である。音量の問題ではなく、音質が明らかに変わる。良い(悪い?)例としてノーマルエンジン&ECUでストレート管を付けたクルマの排気音は、その大人しい仕様の割にボーボーとうるさい。これは何のことはない、厳密な意味で燃調と点火が合っていない(この場合は"濃くて遅い")のである。
 ではここらでフリーダムの裏技(?)を。俺のようにローテンプサーモスタットを使っている人は学習機能が使えない。使いたかったら、まずそれを外す。なーんちって嘘だよ〜ん。昨日のコラムにも書いた通り、水温が76度未満では学習機能が働かない。のがデフォルト。実はこの76度、つまり"学習開始水温"は自分で設定を変えられるのだ。手順は以下の通り。1.FCCSを起動し、環境設定の車種・エンジンの選択で「0.共通」を選択する。2.Freedom Computerと接続し、リアルタイムモードにする(バッチモードでも設定は可能だが、書き込み忘れを防ぐためリアルタイムモードを推奨)。3.[1.係数]→[14.その他]→[2.フィードバック補正]→[2.学習開始水温]と進む。4.初期値76.0を適当な数値(学習を始めさせたい水温)に変更する。通常走行で73度付近になるなら72.0とか71.5とかね。5. ESCを何回か押して初期画面に戻り、FCSSの環境設定を元に戻しておく。...以上である。ただし学習開始水温を下げ過ぎると、今度は水温補正が入っている状態で学習してしまう。これを防ぐため、上記手順4で書き換える水温は通常走行時の水温より−5度程度までにとどめておくこと。
 更にオマケ。AE86にAE92後期のエンジンを載せるとき、ポートアダプタではなく逆転インマニを使った場合、元々ハーネスに付いているT−VIS用のコネクタが余るでしょう。これはフリーダムなら好きな回転数でON/OFFでき、直流12Vが出ているから普通の自動車用リレーをかませば何でも駆動できる。例えばシフトタイミングランプや吸気ファン(オイオイ(^^;)なども駆動できる。7000回転以上になったらジューサーを駆動して100%オレンジジュースが飲めるようにするとか、3000回転以下になったらバキュームセンサへの信号をカットしてN2レーサー気分を味わえるようにするとか、オリジナリティー溢れるマシン(爆)に仕上げてください。じゃあみんな、頑張ってね〜!

2001.06.16 メンテ : エンジンオイル交換 Castrol RS Light 5W-40
2001.06.17 調整 : シート横位置左20ミリ

2001.06.18 目的達成

 6月17日筑波ビギナーズジムカーナ第3戦は“優勝”しました!う〜む、嬉しいナリ〜。副賞にブレーキパッド(0.5台分)ももらって元も取れたし。やっぱり練習がモノを言うんだと再確認しましたね。確かに燃調もバッチリ、タイヤもOK、オイルは14時間前に入れたばっかりで、珍しく(?)マシンコンディションも良かった。しかも思いっきりFR向きのコース設定だったのもラッキーでした。
 その前日はパワトレ22。今回はオフィシャルも沢山の方にお手伝いいただいて、存分に走らせていただきました。普段はクルマに乗らない生活をしている俺でも、前の日に16本も走るとさすがに身体が慣れるようで、競技会当日は練習走行から本番2本目まで内容がほぼ変わらない、安定した走行をすることができました。
 唯一の反省点はリアブレーキパッドが無かったこと。帰宅して見てみたらもう残り1ミリ程度。そんな状態でしたから試合中も後半ではフェードしてサイドが効かない症状が出てしまいました。別な見方をすればそんな状態でも練習さえしていれば何とかできちゃう、ということでしょうか。いずれにしても目的は達成。旅館に泊まってまでしてこなした練習・競技会の日程は、俺にとって大変に充実したものになりました。
 おかげさまで現在ポイントリーダーは38ポイントで俺。2位にピットイン茨城のGA2シティーが35ポイントで付けていて、その後ろが1号車YOUの30ポイント。以下、28、25、22ポイントと早くも大混戦。真夏の第4戦、コース1000(ミニサーキット)の第5戦を経て、後半戦にかけてどうなるか。これからも応援よろしくね!
 次回パワトレ23は7月14日(土)筑波サーキットジムカーナ場。筑波ビギナーズ4戦の前週です。競技会に参加の方も、そうでない方も、是非ご参加下さい。自分自身の目的達成のために ...。

2001.06.20 速いが早い

 ここらでまた皆様に役立つ情報を一つ。ジムカーナ界では何かと話題のADVAN A048についてである。俺は雑誌等に掲載される情報を基本的に信用していない。発行元はもとより、インプレッションを書いているプロ(と言えない人物もいるが)ドライバーも、何らかの形でメーカーと繋がっている場合が多いからだ。簡単に言えば「馴れ合い」と「助け合い」の精神で、悪いことは一切書かないのが通例なのである。ここでは本当のことを書かせてもらう。
 A048(Sコンパウンド)の優れている点は、各誌に書かれた通り。すなわち、ステアリングレスポンスが良く、絶対的な縦横のグリップレベルも高い。特に舵角を与えたときは、初期応答性、および旋回中のコントロール性ともに抜群に良い。RE540S(GSコンパウンド)と比べても圧倒的に良い、と言えば分かっていただけるだろう。加えて縦(加減速)方向のグリップ&コントロール性もRE540Sより更に上にある。つまり確実にタイムアップが望めるタイヤである、ということに間違いはない。
 性能上唯一の問題点は熱。1分程度のジムカーナ(パイロン)コース1本を走るごとにタイヤ表面の温度は5度づつ上がっていく。参考までに、路面温度が約40度で10分おきに5本を走行したところ、走行後の表面温度はフロント55度/リア67度であった。実際の競技会では10分おきに走ることもないし、5本も走らない。そういう意味では問題はないが、これをサーキットや街乗りで使うとどうなるか、推して知るべしである。
 また、温度が上がった状態では強烈な勢いでタイヤが減る。映像で確認しても特にスモークが出ているわけではない。どうなっているかというと、溶けたコンパウンドがベッタリと地面に残るのである。全日本選手権などで見られる市販パターンのワンオフタイヤ、いわゆる「スペコン(スペシャルコンパウンド)」と変わらない。
 「金で買える勝利なら買ってしまえ」とは某元全日本チャンプの言葉であるが、果たしてこのタイヤでセッティングを煮詰めて良いものか、ハッキリ言って悩むところである。練習会>競技会の2日間で確実に無くなるタイヤを買い続けられるかどうか。今年はまだ6回も競技会の予定がある。タイヤ代合計で33万円。あなたならどうする?

2001.07.01 メンテ : リアパッド交換 プロジェクトミューCompBジムカーナ(変更なし)
2001.07.15 メンテ : エンジンオイル交換 Castrol RS Light 5W-40

2001.07.19 あぁ夏、三連発

その1・BPスーパートライアル第3戦
 今年の七夕は珍しく晴れ。7月7日、世間一般の暦やイベントとは全く関係なく、我々はまたここに立っている − 筑波サーキットジムカーナ場。青い空にほとばしる陽光の下、練習走行5本をこなす内に路面温度はどんどん上がって、最終的には54度。A048(S)で走ると走行後には70度近くにまでタイヤ表面も上がってしまう。熱ダレとの戦いである。
 コースはいつもの通り、比較的直線がなく、Gの掛かり続ける設定。ある程度ペースを上げていくと、全域でドリフト走行になってしまう。いかにスライドを止めて前に進めるかを考えなければならない。久々に全日本選手権の宝田選手にアドバイスを求める。横Gを逃がしてトラクションを稼げ、との指令。俺もそう思う。しかしどう走っても気持ち良〜く流れてしまう。結局、練習走行中には根本的な改善策を見出せないまま本番へ。
 前回、前々回の入賞で課せられたハンデは合計で2.5秒。1分程度のコースだから4%にも相当するウェイトであり、これは一筋縄ではいかない。1号車YOUも1.5秒を食らっている。それでも俺的には「6本目のEDDY」炸裂!本日の走行6本目に当たる本番1本目ではオーバーオールベストとなる54秒台を記録した。流れるマシンをそのままに、踏めるだけ踏む作戦が功を奏したようだ。が、前述のハンデが付いたため公式記録としては57秒47。順位は3位に転落した。それでも5ポイントをゲットして22ポイント、何とかシリーズ1位をキープ。次回第4戦は更にハンデが加算され、なんと3秒もの加算。1号車YOUは2位で7ポイント、シリーズ2位だが次回は2.5秒のハンデだ。
 次回BPスーパートライアル第4戦は9月8日と、夏を過ぎてからの予定である。日程が開けば開くほど、コンスタントに練習している我々は有利になるのだ。つまり今年もシリーズ1−2を目指して驀進中、というわけ。

その2・パワートレーニング23
 14日は相変わらず40台フルグリッド(?)となったパワトレ。参加者の皆さん、ありあとー!&お疲れさまでした。オフィシャルのバイトの方々にも感謝!俺は前日までに溜まった疲れがどうしても抜けず、午前中は完全にダウンしていた。それでも無事に進行できたのは皆さんのお陰だね。
 今回は一部の方(来られなかった方、早期に帰られた方)を除いて、16本を走行してもらった。暑さも手伝って正にモーター「スポーツ」を堪能していただけたのではないだろうか。タイム的には平均して悪くはなかったが、さすがに路面温度が60度を超えていたため、誰も新記録には届かなかった。オーバーオールトップはなんとハチロク。次回はEF&CJのA車軍団のリベンジを期待したい。
 とにかく暑くてフラフラのジェニファー軍団。明日も筑波でのイベントのため、ここは一つ体力を温存したい、と割烹旅館に泊まった。知る人ぞ知るディスカウントストア「JASON」で大量に酒を買い込み、氷と共にクーラーボックスへ。夕食の前に一杯引っかけて、むやみにはしゃいで飯を食う。部屋に戻り二本目を開けて本日の走行ビデオを見始めるも、ものの数分で敢えなく撃沈。深い深い眠りについた。

その3・クラシックカーフェスタ「ハチロクミーティング」
 翌朝5時前後に目を覚ます。窓の外は一瞬の戦慄を覚えるほどの快晴だ。昨日の暑さがふと脳裏に甦る。会場に入る時刻の関係で、旅館の朝食は摂れない。6時15分を回った頃、荷物をまとめて宿を出る。
 途中朝食を摂り、昼食を買い込んで筑波サーキットへ。いつものジムカーナ場へは曲がらず、本コース・正面ゲート方面へ進む。更に北側のゲートを入るとすでに数十台のハチロクが並び、参加者達が談笑している。受付を済ませて展示会場へ。芝生の上にマシンを停め、「くつろぎ装備」だけを降ろしてまたもや飲む(笑)。この時点で朝の7時半。午後3時のパレードランまでは運転する予定がないから酔っても構わないと言う理屈である。
 途中、ハチロクチャレンジと名付けられたスプリントレースを観戦したり、ネットでしか知らない他のサイトのオーナーと挨拶を交わしたりといった、いわばパッシブな活動のほかは何もすることがない。ひたすら暇である。俺はフリーダムのアイドル領域を詰め、燃費の向上を図る(笑)以外は、こっそりジムカーナ場を見に行って、こっちで走りてぇ、などと思ったりしていた。パレードランはその名の通り、ただ一列に連なって本コース上をグルグルと回るだけ。唯一の良いことと言えば、ファミリー走行と同じく同乗が可能であったこと。いつもは第一ヘアピンでビデオを回しているJ#06CHATAは助手席でゴキゲンであった。
 来場者がどの程度居たのか、我々には把握する手段がないが、恐らく数百人程度であっただろう。ハッキリ言って多くはない。当日パワトレに申し込んでくれた人にプレゼントする予定で持参したオイル30缶は、結局一つも差し上げることなくイベントを終了。そこそこ知名度は上がったかも知れないが、少しでも参加者数を稼ごうという当初の目論見は失敗。ハチロクオーナーの間での親睦を深めるにとどまった。

2001.07.30 筑波1−2フィニッシュ!

 22日には筑波サーキットビギナーズジムカーナシリーズ第4戦が行われた。時折日差しが陰ることはあったが、終日30度を超える真夏日。路面温度は60度を超えていた。人にもクルマにも厳しい条件だが、それはどの参加者でも同じ事。問題はハンディキャップであった。
 我々のエントリーするCF2Aは車検対応車両・ライセンス問わず・1600cc未満・2輪駆動車のクラス。ライバルはCJ4Aミラージュや軽ターボ軍団、EF〜EKシビック&CR−Xなど。だが最も強敵はGA2シティーである。
 前回はコース作成者の森田“名人”勝也選手も言う通り、FR車向きのコースであった。そのことはたかが100馬力ちょっとのリジッドアクスル車=ハチロクが全参加車両150台中10位に食い込めたことでも分かる。そうなると今回はFF向きか4WD向きか、いずれにしてもFR車のあまり得意でないコースが設定されるのが普通である。作成者もそう予告していたし。
 ところが練習走行のタイムを見てみると、それがそんなに悪くない。A1ではEA21Rカプチーノが、A2でもFC3SサバンナRX7が暫定トップのタイムを叩き出している。どうやら筑波ビギナーズ独特の曲芸セクションでFF軍団の“ワザ”の成功率が低いようだ。今回はタイトターン5連続の超難解設定。たまたまサイドターンが決まったくらいではどうにもならない。普段から練習していなければ、「5回連続まぐれ当たり」みたいな奇跡でも起きない限り無傷では居られないのである。そんなわけで、我々のクラスではハンデを含めて1号車YOUが暫定1位、俺は2位である。...行けるかも。
 前半の高速セクションはひたすら我慢、後半タイトセクションは稲妻ペダリングと剃刀ステア(笑)を駆使して戦う。本番1本目もYOU1位、俺2位。2本目はライバルもほとんどがタイムアップしてきたがこちらも更に逃げて、YOU1位、俺2位。強敵GA2シティーは2.5秒の大型ハンデのせいで4位。筑波ビギナーズではジェニファー初となる1−2フィニッシュを飾った。
 帰宅してライバル全車を含む走行ビデオを見てみると、やはりタイトセクションでのワンミスが秒単位でタイムに大きく響いている。ミスらしいミスもなく走りきった計測タイム上位3台が55秒台中盤までに収まっているのに対し、4〜5位を除いて残りは56秒台後半以降へと大きく沈んでいる。そのタイム差たるや1秒以上である。無理矢理にでもアタマを追っつけてラインに乗せないとタイムが出ない、パワトレ筑波コースでの練習の成果が発揮された一戦であった。

2001.08.24 撃沈 その1

 8月19日筑波サーキット“コース1000”。筑波ビギナーズジムカーナ第5戦である。カート&ミニバイク用の“東コース”が昨年末に改修されて、今はやりの「ミニサーキット」に生まれ変わった会場だ。まだオープンして1年も経っていないため、ほとんどの参加者はここを走った経験がない。例外は昨年度のビギナーズジムカーナシリーズ表彰式に参加した数十名。俺はクラス7位でシリーズ表彰の対象外であった。が、YOUは4位。そう、“コース1000”経験者である。昨年彼が走ったときのオンボードカメラの映像を前日(前日は多摩川の花火大会でCHATAの実家に泊まりに行っていた。強風のせいで途中いくつか上がらない花火があったのは残念だったが、ここは打ち上げ地点からわずか百数十メーターの距離に家があり、実に快適に花火を鑑賞できる。というより、ここを知ってしまうと他の花火大会の会場に行くのが馬鹿馬鹿しいくらいだ。)の晩に見せてもらった。アップダウンが無く限りなくフラットな路面。縁石(ゼブラ)も低い。コーナーの曲率(R)は他のショートサーキットに比べても比較的小さく、そういう意味ではジムカーナ慣れした人にさほどの違和感はなさそうだ。走る1号車はコーナーの度にドリフトを繰り返しているが、これはセッティングに依るものだろう。俺の2号車はアクセルさえ開けていればこれほど簡単にテールスライドはしない。YOUに最終コーナーのレクチャーを受ける。ここは2つのコーナーによる複合コーナーであり、途中でアクセルを開けるようだと遅い、とのこと。つまり1つ目のコーナーでの過減速、及びラインが重要というわけだ。
 当日は雨の予報だったが、会場に着いてみると晴れ。有名な(?)台風11号が接近中とのことだが、あまりにも遅いためにまだ日本列島に到着していない模様である。これはFRとしては助かる。今回はYOUが2秒、俺などは2.5秒の強烈なハンデを課せられている。どう転んでも優勝は無理そうだが、“無理”と“無理そう”は大幅に違う。いつでも勝つ気満々の俺はリアタイヤを新調していた。以前、A048が減って困る、と言う話を書いたが、個人経済が破綻しない限り勝てない方がもっと困る。というわけで今回もA048のSコンパウンドを強気に投入した。
 練習走行は1本。これはコース下見とリアタイヤ皮むきに使用する。スタートで恐怖の8000回転ミート!しかしA048はここが凄い。なんとほとんどホイールスピンせずに「ギョゴ!」と一発唸っただけで完全に路面をグリップして出ていってしまった。スタート地点のみがちょっとした登り坂になっていることも後輪駆動車のスタートには有利であった。とは言え、ピットスタートにも関わらず1コーナー進入では3速7000回転まで加速。完全にタイヤのお陰である。
 現在の2号車はドライバーとクルマが程良くマッチしていて、俺にとっては非常に挙動が分かり易い。いずれのコーナーでも特に怖い思いをすることなく、そこそこの旋回速度を保っていける。これは駆動方式に関係なく、旋回速度は実はスライドの始まる瞬間が最も速い。その状態を維持し続ければコーナリングとしては最速になる。(ただし前後の減速・加速区間、及びライン取りはそれとは別の要因として大きくタイムに影響する。)いわゆる“ゼロカウンタードリフト”がそれである。コーナリング中、スピンモーションが戻りそうになったらステアリングを切り足し、曲がり始めたら直進に戻す、を繰り返すことで維持するのだ。ここで軽量車に乗っている人にアドバイスを一つ。相手が280馬力の4駆車でも、4輪に275ミリ幅のタイヤを履いていても、そこには車重の問題が歴然としてある。加速では差が付くかも知れないがコーナリング中の速度、言い換えればコーナーの区間タイムは実は同等である。これはビデオ映像でも確認できていて、コース1000の1コーナーにおける俺の2号車と森田名人のランサーエボ7のタイムはほとんど変わりがない。脱出ではさすがに向こうの方が遙かに速いが、限りなくコーナーが続く限り離されずに付いていけるのである。練習走行のタイムは約1’00。なぜ「約」なのかというと、初めての表示板で見るのを忘れたからである。森田号のタイムはこの時54秒台。先ほどのコーナー同等理論を覆(くつがえ)し、5秒以上の差がある。これは直線加速区間が合計で400M近くあるため。ハチロクとエボ7で0−400Mをやった場合の差がそのまま出るのは仕方がないのである。(その2 に続く) 

2001.08.26 撃沈 その2

 コース1000での筑波ビギナーズ第5戦レポート、その2である。通常のコースジムカーナのルールに則って本番は2本の走行。ピットからゼロスタートであることと、最終コーナーの出口にわずかながらパイロンのスラロームセクションを設けてあることで、実際にはコース1000の走り方は半分も通用しない。だがコースレイアウトを事前にビデオで確認していることは少なからず有利に影響するだろう。
 1本目は58秒19。路面温度はわずかに50度を超えていたが、A048(S)のフィーリングはいい。走り全体も感触としては悪くない。CF2Aに参戦するライバル達も上位陣は軒並み1分を切ってくる。連戦している連中だからその程度は当たり前と言えるだろう。ここまででは暫定10位。悪くないのに10位とはこれ如何に?ハンデである。2.5秒のハンデを加算された結果が10位なのだが、計測タイムそのものは2位の58秒77をコンマ58秒引き離してクラストップである。エボ7の森田名人(エキジビション走行)が53秒台に入れ、その差は5秒もあることになるが気にしない(笑)。勝負に関係ない人がいかに自分より速く走ろうが、そんなことはどうでもいいのだ。1号車YOUは以前から発症していた左リアのホッピングに有効な対策を施すことが出来ず、大きなGの掛かるこのコースでは全く奮わない。タイムは59秒97、ハンデ2秒を加算されて暫定14位と低迷している。特筆すべきはエキスパートクラスに飛び入り参加の矢島融選手。我々クローズドクラスのように“車検対応チューン”ではなく、正しいA車両規定のGA2シティーを駆ってなんと55秒台!エボ7に3秒と迫る。見た目に分かるくらい大排気量車が有利なこの高速コースで、A1クラスの車両がA4クラスに3秒で着けてしまったら、間に挟まるA2、A3は一体何秒で走ればいいのか?2本目が見物である。
 2本目は路面60度。やや上がりすぎた嫌いがある。ライバル達もせいぜいわずかなタイムアップに留まっていることがアナウンスで分かる。最も速度の乗る1コーナーはどうやらこのクラスでは俺の2号車が一番踏んでいけるセクションであるらしい。そこで更に速度を乗せて進入することがまず1点。2点目は中央の島周り、緩いコーナーを伴った長い加速区間へ繋がる出口をアクセルオンで抜けること。最後に最終コーナー、スライドで向きを変えられる前提で突っ込みの速度を限界まで引き上げる。走ってみると、最終コーナーがやや突っ込み過ぎてスラロームの入口でGを殺す操作が入ってしまった。その他は基本的には作戦通り。タイムは57秒74とコンマ45秒アップ!ハンデのお陰で戦績上は撃沈。結局は10位に甘んじたが、数回程度でも各地の周回路(サーキット)を走った経験がタイムを引き上げる結果となった。
 名人森田氏のエボ7号は最終的に52秒台、矢島選手は55秒07とぶっちぎりクラス優勝。いずれも共通点は上手い、じゃなくて“高速コースを走った経験がある”ということに尽きる。
 来年はジェニファーも日光サーキットでの走行会を開催する予定。コースジムカーナやサーキットアタックにエントリーする予定の皆様、何事も経験の有無が勝負に響きますぞ。

2001.08.26 メンテ : エンジンオイル交換 → Castrol RS light
             デフオイル交換 → Total ZZ−X 85W−140 Racing

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