BPスーパートライアル

1999シリーズ 第1戦 in TSUKUBA

「気合いよりアクセルワーク」の巻

1999年3月13日参加 於 ツクバサーキットジムカーナ場

主催 チーム クレバーレーシング

BPスーパートライアル

JAF規定にとらわれない、主催者独自の車両規定を設定する非公認競技。毎年、ビギナーを中心に全5戦が行われている。シリーズ表彰やくじ引きなどもあり、アットホームで楽しいイベント。今年も全戦ツクバサーキットで開催されている。クラス分けはパワーウエイトレシオ。チューンしてあっても関係なく、車検証上の車両重量と出力(グロス表示の場合は0.9掛け)で計算する。ボーダーは7kg/ps。我々のエントリーは重い方のクラスになる。面白いのは、ジムカーナ走行+早食い競争の合計タイムを競うクラス。多少ドライビングテクニックが未熟でも、口さえ大きければ入賞を狙える(かも知れない)。因みにこのシリーズではJ01YOUとJ02EDDYがマッチプレイを行っている。負けた方が、自分のクルマのフェンダーに変なステッカーを貼られる、というルール。言い出したのはJ01YOU。今年もやるのか...?


競技の経過(J#02EDDYの視点で作成されています)

本日のコース
1999年BP第一戦のコース図
経過 状況報告
受付〜ドライバーズミーティング

今回もいつも通り、ドライバーJ#01YOU、J#02EDDYに、タイムキーパー”監督”J#05ShimiとカメラマンJ#06Chataを加えた4名でツクバに乗り込んだ。E/G、T/Mマウントを含むフルブッシュ打ち替えを敢行したうえラテラルロッドまで新品にしてさらにニュータイヤを投入するJ#01号に対して、生来のぐうたらのお陰で昨年末のジムカーナからアライメント調整やオイル交換さえしていないJ#02号。さらにさらに”宿敵(?)でらっち”は愛車V2アルト号のフロントパイプを交換してきてアイドリングからガロガロ言わせている。メンテばっちりの2台に挟まれて大ピンチ!の割になぜか精神的には落ち着いているJ#02EDDY。大丈夫なのかっ?

午前中練習走行

前半3本

いつも通りよけいに踏んでます ...アクセル

まずは練習走行。3時間しか寝ていない割には頭スッキリ、視界クッキリのJ#02EDDYは早々に車両準備を終えて準備万端。J#01YOUもスタッフ2名の手伝いで何とか準備完了。ところが”宿敵(?)でらっち”はなんとブレーキパッドを交換するといって車両をジャッキアップ。既に走行時間は始まっているのに。こういう精神的なことが意外とタイムに響くんだよな〜、と思いながら後の2人は練習走行開始。スタートのホイールスピンが多い。真冬に比べたら暖かくはなったが、それでも気温は10度もないのだから無理もない。タイム的には55〜56秒といったところだ。2人が3本の走行を終えた頃、でらっちはようやく走行準備完了。2人のタイムを聞いてコースに出る。いきなり54秒を切ってトップタイム。この時点で各車それぞれ1秒ずつのタイム差。Jennifer正規チームに勝算はあるのか?と、ここでJ#02EDDYのコメント「だいじょぶ、だいじょぶ。」 ???その根拠は?その自信は一体どこからやってくるのだ?

J01YOU J02EDDY ”でらっち”
56秒09 54秒93 53秒94
午前中練習走行

後半3本

こちらはパイロンを踏んでいる

拡張版Jennifer(Jennifer+V2Champ)がにこやかにビフォーヌーンティー、つまり日本語でいうと「おぅ!10時だ。一服しんべぇ!」を楽しんでいると、次第に雲が切れて晴れ間が覗く。気温の上昇と共に見る見るタイヤの空気圧が上がっていく。でらっち、更に詰めて53秒代前半へ。空気圧を調整して一本づつ詰めるも「だいじょぶ」発言は今一歩届かず、J#02EDDYは54秒。しかも2本目は力一杯パイロンタッチ。というより轢いている。3台の中でこの1台だけが3速に入らないのもアベレージスピードにひいてはタイムに影響しているのか。そして唯一55秒を切れないJ#01YOU、この時点で脱落か?タイムが伸びない原因はなんだ?腕?クルマ?それとも ...?

J01YOU J02EDDY ”でらっち”
55秒36 54秒02 53秒32
本番1本目

さあ、スタートだ!


痛恨のオーバーラン!


左旋回では転倒の恐怖が ...

J01YOU J02EDDY でらっち
54秒67 55秒08+P1 54秒21

いつもは昼飯の後、つかの間の休息(爆睡)をたしなむJenniferの2人だが、そんな場合たいてい一本目にポカをやらかすため、今回はぐっと我慢。タクシー屋のJ#01YOUは徹夜の仕事明けなので強烈に辛そうだがそこはそれ、仕方ない。J#02EDDYでさえ3時間しか寝ていない。2人とも滋養強壮ドリンクをがぶ飲みして、コースオープンの間にもう一度下見。ライン取りを確認する。そして、いよいよ本番1本目。


まずJ#01YOU。本人曰く、「抑えに抑えて」結果、54秒67!昼休みのコース研究の成果か、本日のベストを叩き出した。もちろん、「抑えに抑えた」のはアクセル。これが出来るようになったのは大きな成長だ、と本人も言っている。しかしどうもスラロームなどの動きをみていると、J#02号に比べてステアリングレスポンスが悪いように見える。ステアリングの切れ角に対してタイヤがダルいのか、ボディーなのか、それとも切り方が悪いのか。いずれにせよ、フロント廻りをもう少し締め上げる必要がありそうな動きだ。


次にJ#02EDDY。スタートしてすぐのコース中央、270度でオーバーターン!大きくカウンターが当たる。J#02号車はリア廻りのブッシュ、特にコントロールアームブッシュが経たっていると見えて、前後方向のトラクションの懸かりが悪い。練習走行時から同じ様な挙動だったが、いわゆるゼロスタート付近でのホイールスピンが止まらないのだ。レブリミッタを豪快に当てながら外周に入るが、すでにラインを外しておりスピードが乗らない。スラロームのリズムもほんのわずかにずれている。そしてゴール直前、焦りからかEDDYはそれまでの練習走行でも一度も試していないのに突然クラッチを蹴った!最後の一伸びを見せるJ#02号車。だがもうコースがない。光電管を切ってフルブレーキング!前輪がコース外へ。白煙が上がる。止まらない!後輪もそのまま滑り続ける。フェンダーが、バンパーがコース外へ滑り出てゆく。まさかのコースアウト。パイロンタッチと同様の5秒加算のペナルティーだ。


昨年のクラス優勝者でらっちはクラス最後尾の出走だ。J#02と同様に270度ターンでやや振られるが、そこは経験の差か何事もなかったように外周へ。トールボーイスタイルのアルトは運転席がアウト側となる左旋回が弱い。タイミングによっては本当に転倒するからだ。今回のコースは延々と左旋回が続くため、でらっちも今一つ踏み抜けない。練習走行のベストから遅れること約0.9秒。それでもここまでの暫定トップである。さあ、どうする正規軍!?

本番2本目

これでパイロンには触れていない

ターボラグを消すためか、激しいアクセルワーク

J01YOU J02EDDY ”でらっち”
54秒75 53秒66 53秒79

他のクラスが全車走り終えるまで、約40分の間がある。その間にJ#01〜02は作戦を練る。といっても、J#01は特にもう考えることもなく、ひたすら睡魔と戦う。J#02はブレーキングの初期で軽くアンダーが出る現状を気にしていた。ジムカーナの場合、基本的にはオーバーステアに持ち込みやすくセッティングすると思われているが、実はそう簡単でもない。オーバーステアをつくりやすくすればするほど、前に進まなくなってくるからだ。特にFR車はシビアだ。ところがJ#02号車は強烈なオーバーセッティング。前輪が15度も切れていれば、ずっとその場で回っていられるほどである。最近のハイパワー車ならいざ知らず、12年落ちのファミリーカーでこれができるとなると、かえって危ないくらいである。それでもとにかくEDDYはアンダーが嫌い。そこでフロントの空気圧をちょいと下げた。さあ、吉と出るか、凶と出るか。それぞれの思いの交錯する、2本目である。


ゼッケン10番、J#01YOU。基本的に安定して同じタイムを刻む、J#01号車。断っておくが、決して安定した走りではない。どちらかといえば大暴れ系、である。が、いつも同じように暴れているので結果としてタイムは同じになる。今回も1本目とほとんど変わらず、54秒75で走行を終えた。暫定2位。


ゼッケン11番、J#02EDDY。1本目で失敗した270度ターンにこのコースの鍵があると見て、慎重にクリア。空気圧の変更が利いたか?予想通り、絶妙なラインで外周に飛び出す。クロスミッションを搭載したJ#01号車と比べても遜色のない速度で外周を回りきり、スラロームへ。実は本人はこのあたりを良く覚えていない。ちょっと飛んでいたようだ。右奥のニセ180度ターンを回って帰りのスラロームに入る頃、ようやく意識復活。その頃にはもうドライバーの仕事はステアリングを交互に切るくらいしかなかったので、落ち着いて進む。リズムも崩れない。最後のパイロンをクリアするラインも楽に取れたため、今度こそプラスの意味のクラッチ蹴り。実にここまでのベストタイムを0.36秒縮めてゴール。暫定、1位。


クラス最終ゼッケン12番、でらっち。J#02号車のゴールと同時にスタートしているため、暫定1位を奪われていることを本人は知らないはずだが、それを知っているかのような激しい走り。まさに転倒寸前である。乗り慣れたFF車を横っ飛びに滑らせて外周を飛んでいき、その小さな車体を活かして幾何学的ラインでスラロームを削る。しかし、やや焦りすぎたか最後のスラロームでわずかにオーバースピード。ほんの少しパイロンを避ける挙動。そしてゴール。タイムは ...J#02に0.13秒及ばず。クラス2位決定。あのパイロンさえ避けずに済んでいたら ...。

表 彰

表彰。真ん中のでかいのは、ただ単に「でかい」だけで本当は3位。その右が優勝者J#02EDDY。

J01YOU J02EDDY でらっち
54秒67(3) 53秒66(1) 53秒79(2)

結局、昨年の最終戦に続いてJenniferの123フィニッシュである。(だからでらっちは助っ人だってば。)今回は同クラス出走台数12台、全エントリー台数41台と少なかったが、蓋を開けてみれば大出力車のクラス(インプレッサ、ランエボ、インテグラ、シビック、MR2、シルビア)を食ってこの3台がオーバーオールの123であった。しかしJ#02EDDYとしては練習走行中のでらっちのベストタイムを最後まで抜けなかったのが悔しいのであった。


(第2戦は1999年5月29日(土)です。お楽しみに。)


1999/03/15 更新